お知らせ

清水園長の知恵袋 2月園だより

2024.02.14

園長の知恵袋

子供の発達は昔も今も変わらない
園長 清水 弘美


「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる」(みっつこころ、むっつしつ
け、ここのつことば、じゅうにふみ、じゅうごことわりですえきまる)教育に 40 年関わっ
てたくさんの子どもの発達を見てくる中で、この言葉がどれほど理にかなっているかを感じ
ます。
3歳まではとにかく愛情たっぷりに子どもに関わり、常に愛されている安心感を育てま
す。それが十分に満たされると、人とのかかわりの上手な子どもに育つのです。
6 歳(小学校入学)までには躾をします。躾というのは、相手を思いやる作法です。気持ち
の良い挨拶や返事ができる、ぶつかりそうならよける、物が落ちていたら拾う、弱っている
人には寄り添う、人が困っていたら助ける、話している人の方を向いてうなずきながら聞く
等、「人間関係を円滑に保つ所作ができるようにすること」を躾というのです。〇〇流などと
作法にこだわるのではなく、相手を思いやる気持ちを届けることを大切にした所作です。何
度も何度も練習して失敗しながら身に着けていきます。
幼稚園ではまさに今、思いやりやみんなと楽しくすごす行動様式などを、遊びの中で体験
を通して学んでいます。躾は言葉で教えるのではなく、親や教師、年長者がやっていること
を見ながら学んでいきます。「学び」の語源は「真似ぶ」なのです。
なかよし幼稚園の年長組の子どもたちは、のとじま水族館の生き物に思いをはせたり、節
分で鬼を怖がる年下の子のために、お多福のお面を作って「怖くないよ」と渡したり、優し
い子がたくさんいます。そういう集団の中にいることが豊かな心を育てる最もよい環境なのです。
いつの時代でも子どもの発達は同じです。早さに多少の差はあっても成長する道のりは同じです。子育てで心配なことがあったら相談にいらしてください。
園長は保護者の皆さんより少しだけ年上です。

当園の子育て支援プログラムに関するご質問や
ご相談がある方は、
お電話かお問い合わせフォームよりご連絡下さい。

TEL

contact

top