清水園長のつぶやき1月園だよりより
2025.01.08
園長の知恵袋
1月の園だより 令和7年1月8日(水) なかよし幼稚園 |
明けましておめでとうございます
園長 清 水 弘 美
巳年は脱皮成長の年などとあちこちで聞きますね。それを聞くたび、「おいおい、幼稚園は毎日が脱皮成長の時間ですよ」と思う園長です。
子供たちの成長の速さには驚くばかりです。フトアゴヒゲトカゲのルルちゃんみたいにバリバリと音を立てて皮がむけていくようです(笑)。昨日できなかったことが今日できるようになっている、絶対できないよ~って言っていたことが、ある日ポンとできるようになる。そんな成長に出会って驚くことができる日々です。もちろん目に見えない力も育っています。相手を思いやる力や我慢する力、みんなのために頑張ろうとする力などもちゃんと身に付いています。目に見えなくても子供たちの行動を見ていれば内側が成長していることがはっきりと分かるのです。
3学期はその年度における子供たちの成長が完成する時です。4月に比べて素晴らしい成長を遂げる子どもたちを見ていると、もしかして私たちの教育がとってもいいのではないだろうか・・・などと言う錯覚に陥りそうになることもあります。でも子供たちの成長は、子どもたちの中に組み込まれている能力で、それを幼稚園という環境の中で芽吹けるようにしているだけです。子供たちの成長する能力は、教師はもちろん親でさえ、誘導することはできません。子供は伸びたい方向へ、伸びたい時期に伸びるのです。私たち大人がすることは「そろそろだよ」と時期をつたえることと「待つこと」だけなのです。
3学期の成長はどの子にも見られます。他の子と比べる必要は全くありません。その子なりの速さで必ず成長します。例えばおむつ。年少組でとれていなくても構いませんが、他の子が取れてくるとつられてとれるようになります。できなかったことができるようになることは誰にとっても成長の喜びなのです。成功したり失敗したりして親子で喜んだりがっかりしたりしていくことが、頑張ることの価値です。結果としておむつが取れるかどうかは個人差もありますから焦ることはありませんが、親子で一緒に何か目標に向かって努力すること、うまくいったら褒められることなどが大事なのです。健康な子どもなら年長でおむつを付けることは少ないですから、無理に焦って取らなくても良いという考え方もありますが、絶対成功すると分かっていることにトライしていくことで、成功体験を味わうことができるのです。
人が成長するときは必ず小さな負荷が必要です。負荷を掛けることで今の自分から抜け出していくのです。子供に負荷をかけることを大切に考えていきましょう。負荷をかけないことは成長と言う視点では正しくない関わり方です。継続させることや我慢させることなど、頑張らせていきましょう。
新年になったことをきっかけに、親子で何かにチャレンジしてみてはどうでしょうか。整理整頓や食べ物の好き嫌い、歯磨き、朝のしたく等、人生の中でよりよく生きるのに役立つことを少しずつ身に付けていくことに親子で頑張るチャンスです。もちろん幼稚園も協力します。一緒に子供たちに良い負荷をかけて、一皮むける成長を皆で後押ししていきましょう。