お知らせ

10月の園だより

2025.10.09

園長の知恵袋

青い鳥はどこに?

なかよし幼稚園 園長 清水 弘美

「青い鳥」のお話はチルチルとミチルが本当の幸せを探しに行く素敵な話です。もし読んだことがないのならお子さんと一緒に読んでみてください。

かわいい我が子には幸せになってほしいですよね。「幸せとは何だ」という問いに、アドラー心理学をつくりだした、アドラーは人間が一番求めるものは「自己実現」だと言っています。「自己実現」というのは、自分の良さを生かして活躍し、生き生きと輝いている状態のことです。

幼稚園にはいろいろな子供たちがいます。動物が大好きで優しく世話ができる子、鉄棒や縄跳びや鬼ごっこなどの体を動かすことが得意な子、お絵かきや工作などじっくり取り組むことが好きな子、友達とおしゃべりしながらおままごとなど想像力を膨らませる子、どの子も自分の好きなことを磨いています。楽しそうにしている瞬間はまさに「自己実現」の瞬間です。

こんな体験を毎日積み重ねて、子供たちは心の力を磨いていくのです。しかし心の力は見えません。見えないけれど大切な力です。見えない心の力を非認知能力といいます。ポジティブ心理学という学問では、幸せになるための要素として「HERO」という言葉があります。これは育成可能な力で、学習やトレーニングによって子どもも大人も伸ばせる自分の「強み」です。

「H」 は Hope(希望)、目標の達成に向けて柔軟に複数の道筋を考えられる力。

「E」は Efficacy(自己効力感)、「自分ならできる」という自信。

「R」 は Resilience(回復力)、失敗や逆境から立ち直り、学びに変える力。

「O」は Optimism(楽観性)、未来に良いことが起こると信じる前向きな姿勢。

この非認知能力を鍛えるには、自然体験や、夢中になって仲間と一緒に作り上げる体験などで、なかよし幼稚園の毎日の生活の中にあふれている体験活動です。

幼稚園を選ぶとき、AIを使った教育、小学校の先取り教育、体育に力を入れる教育、芸術に力を入れる教育、さらに素敵な施設や快適な環境などたくさんの要素がありますが、子供の心を育てるのは施設ではありません。子供たちに関わる「人」なのです。保護者と支えあいながら一緒に子供を育てていける「人」こそが最高の条件です。なかよし幼稚園の一番の素敵な個性は教員です。

教員はみんなで子供たちの内側のHEROを育てて、自ら自分の幸せを切り拓いていける力をつけています。でも、子供を命がけで愛して、ともに成長するお父さんやお母さん、兄弟姉妹、祖父母など家族こそが最高の教育環境なのです。幸せの青い鳥は間違いなく家庭の中に、そして毎日過ごすなかよし幼稚園にいるのです。

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